※ADHD、ASD、LD、知的など。神経発達症の範囲全般についてのお話です。
※染色体や遺伝子の異常に起因する症候群は含みません。
※ラボ内での見解について、議論は致しません。
「発達障害は治りますか?」「学習障害は治りますか?」と、保護者さんからご質問いただくことがあります。切実な想いでのお言葉だと思いますので、しっかりとお伝えしたいと思います。センシティブな回答になりますので、読んでいてつらくなる場合は、さっと閉じてください。
まず、日本国内での医学的見解について。ざっくり言うと「治らない。生まれつきの脳の特性なので、病気ではないから。」のようです。(たぶん、もうご存じですよね)
対しまして、ラボとしての見解はこちらです。ラボに通われる場合です。
・脳は可塑性(かそせい)と言って、柔軟に変化します。神経も同様です。
・体と脳を育てると、困りごとは格段に減ってきます。いまできないことは、能力が追いついたときに、本人がいつの間にかやりはじめることが多いです。
・ただし、トレーニングが進みにくい状況があります。トレーニングが進まないと、期待するような効果は出にくいです。(トレーニングが進みにくい状況:本人がヘトヘトで気力が残っていない場合、外遊びが足りていない場合、心身に危機がある場合など)
・新しい高度な悩みは、その都度でてくると思いますが、なんとか対応していきましょう。
・寛解や特性をゼロにすることは難しいかもしれません。大量や長時間はしんどい、疲れているとできないなどのハンディは残る可能性があります。
※現在のラボ生は、能力の最終着地が読めないケース(いまのところ伸び悩みがなく、どこまで伸びるのか未知数)の状況です。追跡分析ができるようになったらお伝えができると思います。
繰り返しますが、上記はラボ生の場合です。お会いできない全国の皆さんに向けては、無責任なことは言えませんので、代わりに以下をお送りさせていただきます。
下記は、ラボのトレーニングの根幹となっている参考文献です。数々のトレーニングを試してきて、効果が高かったものです。今回は日本語で読みやすいもののみを厳選しました。
このページを読んでいただいている皆さんの、それぞれが目指している先に向けて、なんらかのヒントになれば幸いです。
※ メカニズムを理解した上で、本人が楽しめるようにアレンジして行ってください。
※ 専門家以外の方は、3分程度のエクササイズにとどめ、回数を積み重ねましょう。
※ 本人が嫌がったら、必ずやめる!!!!!
その他 ラボが組み合わせている学問
リハビリテーション学 / 解剖学 / 作業療法 / 脳神経科学 / ヨガ / コーディネーション
応用行動分析 / 特別支援教育
ゲーミフィケーション / ユーザーインターフェイスデザイン 他
※原始反射の統合トレーニングについて
ラボでは、2020年頃より、原始反射のトレーニングを行ってきました。情報ソースは、海外のKindleと動画です。日本語訳とプログラム考案、実行テストを同時並行して、ノウハウが固まってきたのが2022年頃です。
ラボとしての原始反射への所感は『救世主』です。ただし、みるみる効果を出すには、技術とノウハウが欠かせません。または、僅かなずつの効果を目指して、手のかかる子どもに単調なトレーニングを継続させることは、ハードです(それでも十分に挑戦のメリットは享受できると思いますが。)
2023年時点で、原始反射の統合は、トンデモ科学の扱いが多いように思います。本格的に議論や感情論が巻き起こるのはこれからでしょう。反対意見の発生には一理あるように感じますし、世論の流れはいたしかたないと思います。ラボとしては、目の前の子どもたちに、できること全部やっていくのみです。Have a nice try and error !
オオサキ発達ラボの公式ホームページはこちら