オオサキ発達ラボ 特性ある子の子育て、お役立ちblog

滋賀県大津市で子どもの発達のサポートをしています

苦手な認知機能は、得意な回路で代用しよう

得意な認知の回路は、理解しやすく、記憶に残りやすいです。
苦手な認知の回路は、ピンとこない、覚えられない。


例えば「合唱曲の歌詞」をどう覚えますか?どれがラクですか?

・歌詞カードを読み込む
・繰り返しやフレーズ変更を抽出して、設計で覚える
・歌詞カードを見て覚える、頭の中の歌詞カードを見ながら歌う(カメラアイ)
・動画で丸ごと
・情景を想像する
・曲を何度か聴く。掛け流しが有効
・歌って、体に染み込ませる

得意な方法は人それぞれ。違う覚え方を押しつけらるれると苦しい。

個別指導で学習を補助するときに、チェックしておいた方が良い認知のポイントをまとめます

①視機能

縦横の認知
:日と臼、鳥と烏、本数が違うなど。

斜め線の認知、角度
:60度と90度の見分けがつかない子がいる

位置の認知
:心という字の点の位置に迷うなど

細かい部分の認知
:潰れたりブレて見える、老眼のように見える。
:拡大や光量、紙の色の調整で解決しやすい。解決しない場合は、縦横斜め位置などの認知のエラー

まとまり
:● ● ● ● ●→5、これが難しいと1年生の繰り上がり繰り下がりでつまづきます
:のらねこぐんだん→のらねこ/ぐんだん
:漢字の分解、図形の分解合成
:教材の文字数や密集度の調整

その色
色盲、光色やコントラストなど

②聴く、話す

音韻
:LとRの聴き分け、多々と立ったの聴き分け、ドレミとドファラの聴き分け
:シシチニジュウハチ、シチシチシジュウクが聴き分けられないと、普通の九九の読み上げでは定着しない。よんなな・ななななに変更、カードめくりやカルタで学ぶなど

音域
:高い声がキンキンして聞こえる、低い声を聞くとゾワゾワするなど
:大人の声のトーンは、子供が聞き取りやすい音域に合わせる

ノイズフィルタリング
:ざわざわで聞き取りができない子は、個室で別室指導

そのた
:音源に焦点を合わせる能力。音源への遠さ、音源の方角など。
:個別指導では支障が少ない、集団一斉指導では重要



どんな回路から学習しよう?

・見る力が強い場合は、たくさん見せる。筆談でクイズや穴埋め問題も有効。

・聞く力が強い場合は、口頭でたくさん問題演習。説明時はなるべく資料を見せない

・書字を嫌がる場合は、ボードゲームタブレットを使って、演習をこなす

・おもちゃなどを使って、触覚回路から学習する

・趣味嗜好をうまく使う
損得計算が好きなら、どっちが得か考えてもらう学習設計に。
ストーリーや空想が好きなら、一緒にお話や絵本を作りながら。


強みを使って、弱みをうまく補っていきましょうー!終わり*****

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