オオサキ発達ラボ 特性ある子の子育て、お役立ちblog

滋賀県大津市で子どもの発達のサポートをしています

まぶしさがつらいケースのまとめ★原因と対策5つ

アーレンシンドローム(光過敏症候群)という言葉をご存知でしょうか。音過敏は知名度を増してきましたが、光への認知度はまだまだのようです。
私も3年ほど前に保護者の方から教えていただきました。そこから知見が溜まりまして、学習障害傾向と併発が多いことも発覚しましたので、少し書いておきます。(オオサキの肌感覚で、読むことが嫌いなお子さんは7割が光過敏!)


まず、感じ方の一例。人によって嫌さは違うと思いますが、このあたりをご想像いただくとわかりやすいかと思います。
・寝ている時に電気をつけられたようなイヤな感じ。
・懐中電灯を目に向けられたようなまぶしさ。
・ゲレンデの雪の反射のようなまぶしさ。
・パチンコ屋さんのようなチカチカまたたくまぶしさ。


そのとき、どんな気持ちでしょうか?体の反応は?
まぶしい!という表情のままで、10分キープしてみましょう。
・我慢はできるが、徐々にぐったり疲れていく感じ
・眉間や顔がこわばる→ひどいと頭痛
・何かにじっくり取り組む意欲(集中力)は起きにくい
・休憩が欲しくなる

顔をしかめ続けると、眉間が疲れる


私が、この子光過敏?と推測するシグナルはこちら。
・電気を消そうとする
・机の下に隠れる
・服や毛布をかぶる
・目にいつもチカラが入っている泣きそうな目つき
・ヤンキー風の目つき。
・家の外(ラボの廊下など)でところ構わずゴロゴロする。そのときに顔を隠して、暗くしている
・運動会時期はイライラがひどい


あてはまったらヒアリングや対照実験、対策にうつります。本人もつらさに気付かずに消耗しているケースが多いです。
以下、対応策5つあげておきますので、お試しください。ラクになるものが見つかるといいですね!


★最適な光量を測定して、本人の最適を把握する
スマホアプリで「ルクス 測定」と入力すると、無料のアプリがたくさん出てきます。本人に、部屋をちょうどいい明るさに調整してもらって、光量を測定しましょう。同じ明るさの中で、白い紙面も測定しましょう。
光量がわかったら、部屋の照明や遮光を工夫してください。


★白い机を避ける
学習環境は、白色の反射を抑えたほうが疲れにくいです。デスクマット(PUレザー、ポリ塩化ビニル)、木の板など。触覚の問題があるので(ペタペタ、ムニムニなど)、一緒に買い物に行って、マットに指や肘でさわって選ぶほうが確実でしょう。
また、白い壁も対策したほうがいいかもしれません。ただし、気が散ってしまうので、字や絵があるものを飾ることは避けましょう。

まっしろの学習塾、多いなぁ……精神と時の部屋はやめませんか……


★白い紙をなるべく避ける
・白黒反転でコピーする。黒背景、白文字
・グレー半透明などのクリアファイルに、プリントをはさんで読む
・色付き用紙、低白色用紙

・PCやタブレットはダークモードに設定
ダークモードについて - Apple サポート (日本)


★遮光眼鏡
東海光学さんから遮光眼鏡が発売されています。取扱店などは東海光学さんにお問い合わせください。
処方箋必須という眼鏡屋さんもありましたので、眼鏡屋さんにも問い合わせてから行ったほうがいいと思います。
www.eyelifemegane.jp


★疲れたときのおすすめ
・暗い場所で30分ほど休む
・ホットタオルを目に当てる
・騒がしい場所へのお出かけは控えめに


学校への合理的配慮の申請や、周囲への説明は、こちらを印刷して渡すと便利です。
www1.nhk.or.jp


改善について。あくまでラボの見解や仮説の域ですが、、、
モロー残存の影響で未発達の(ⅲ)動眼神経の影響と推測しています。まぶしさ(縮瞳:縮孔括約筋か?)と、動眼(特にピント合わせ・ブロックストリングス)がセットでできないケースがいまのところ100%です。
モローの統合と、途中から眼のトレーニングを行っていくと、徐々に症状が落ちついていくお子さんが多いです。


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